ライミング用語集

SIXが勝手に作ったライミング用語の一覧。

目次

あ行

一致率 match rate

音がどの程度近いかを表す指標。
代表的なものに、母音一致率、子音一致率がある。

日本語のラップにおける韻では、慣例的に母音一致を暗黙の前提とされることが多いため、単に“一致率”といった場合、暗黙的に“子音一致率”を指す。

母音一致率100%のフレーズ同士で韻を踏んでも、子音と子音の響きが遠ければ心地良さは減じる。
子音一致率に気を配った韻は“音響効果”への意識が高いものといえる。

韻面積 rhyme area

文章全体に対して韻が占める割合。
“ライムフレーズ÷文章全体”で求められる。

繋ぎの多いテキストは韻面積が小さい。
繋ぎの少ないテキストや、ブリッジライムを多用したテキストは韻面積が大きい。

追い討ちライム following rhyme

すでに踏んだ一組の韻に対して、長い休止(小節)を隔てて追加で踏む韻。

お待たせライムと類似しているが、少なくともワンペアは保証された上で追加点を獲りに行くところが異なる。
そのため、簡易版と捉えることもできる。

お待たせライム delay rhyme

第一句が出現してから長い休止(小節)を隔てて、第二句が出現する韻。
間隔が長いほど意外性を生むが、第一句を忘れられ不発に終わるリスクもある。

音数 mora count

韻の長さを測る指標。

“文字数”でなく“音数”である理由は、日本語において発音を数える標準的な単位が拍(モーラ)であるため。
例として「ちゅうちょ」「じゅうしょ」で韻を踏んだ場合、文字数は五文字だが音数は三音である。

拍数という呼び方もあるが、ラップにおける韻を論じる場合“トラックの一拍、二拍”と紛らわしくなるため、音数で統一する。


か行

回転数 turn count

あるライムグループにおいて、ライムフレーズが登場した回数。
3フレーズ構成なら“3回転”のように数える。

“母音子音ライム”“同音ライム”など高難度の連打ライムを讃える文脈で、フィギュアスケートのイメージから生まれた表現。

回転数の代わりに連打数という表現で“3連打”のように数えることもある。

可変長連打ライム variable-length continuous rhyme

“連打ライム”のうち、一致部分の長さが一定でないもの。
(たとえば母音ライムであれば、母音一致する音数が一定でないもの)

90%の法則 ninety percent rule

踏める回数と音の心地良さのバランスを考えた時、ベストと思われる子音一致率。
これより一致率の高い言葉は連打が困難で、これより一致率の低い言葉は“近い音の繰り返し”感が乏しい。

共鳴 resonance

歌詞のある部分とある部分が、意味の繋がりを強く持っていること。

ライムフレーズ同士で共鳴しているのがシンクロライム。
“繋ぎ”で共鳴させたものを含めて総称する場合はナチュラルライムとなる。

また、共鳴の乏しいライムフレーズ同士で構成された韻をスプリットライムと呼ぶ。

素材フレーズを繰り返し口にして韻を探すこと。
主に素材先行型のライミングにおいて用いられる。

なお口ずさみサーチにおいては、母音ライムより同音ライムのほうが発見は容易だ。
「サイレンと」「苦労と知ろうと」などの同音五秒ライムが氾濫する原因は、口ずさみサーチでの上位ヒットに起因すると考えられる。

クリアライム clear rhyme

踏んでいることが読者に伝わりやすい韻(認識率の高い韻)。
逆に伝わりづらい韻はファジーライムと呼ぶ。

伝わりやすくなる要因としては、主に“一致率の高さ”“登場位置の近さ”が挙げられる。
その他に、ラップなどの音源媒体においては“寄せの積極性”、ネットライムなどの活字媒体においては“表記の仕方”などがある。

ゴールデンドリップ golden drip

出尽くしたと思われる段階から、さらに徹底的にサーチし続けた結果ひらめく“最後の一滴”のような韻。

交互継ぎ足し法 extension method

第二句に応じて第一句を修正し、第一句に応じて第二句を修正する――という作業を交互に行いながら音数を引き延ばしていくライミング方法。
両側のフレーズで改変を許すことが素材先行法との違いである。

固定配置 fixed layout

先頭や末尾など、小節の定位置に韻を配置するオーソドックスな方式。
特にラップにおいては、各小節の末尾に韻を並べる脚韻がメジャーである。
固定配置では一定間隔の音響的な反復が起こるため、意図したリズムを読者に伝えやすいが、その反面単調さが生じやすい。

五秒ライム five seconds rhyme

ある素材からサーチ開始して、五秒以内で思い付くような安直な韻。

ただし発掘力は個人差が大きく、この判定は自分自身にしか当てはまらない。
五秒ライムとは“自分の発掘力において五秒で思い付く韻”といえる。
他人の韻を批判する目的で使うことは避けるべきである。

発掘難易度は相対的なもの。


さ行

韻のフレーズ部分を考えること。
第一句あるいは既存のライムグループをお題として、それにマッチするフレーズを探すこと。
発掘。

作者 author

“韻を考える人”を作者と呼ぶ。
テキストの場合は書き手、ラップなど音源の場合は作詞者が作者に相当する。

ただし、歌い手も含めて作者として扱う場合もある。
たとえば発音依存ライミングにおいて、発音レイヤーで歌い回しを工夫することによって、はじめて韻が成立するような場合。
発音プロセスが“韻の考案”を担っていれば、発音者も(共同の)作者といえる。

同様に、“韻を観賞する人”を読者と呼ぶ。
(音源作品における聴き手を含む)

子音合わせ consonant matching

対となるフレーズにおいて、ローマ字表記における子音を一致させる行為。

子音一致 consonant match

対となる一音、あるいは対となるフレーズにおいて、ローマ字表記における子音が一致すること。
厳密にいいかえれば、“子音保有音が、つねに同一子音かつ同一順序で登場すること”と定義できる。

一音単位の例として、「か」「き」であれば「KA」「KI」で表記されるため、子音「K」が一致したとみなす。
フレーズ単位の例として、「ホタル」「一人」であれば「HO/TA/RU」「HI/TO/RI」で表記されるため、子音「H/T/R」が一致したとみなす。

子音数 consonant count

子音の一致した音数。
3箇所で子音が一致していれば、3子音と数える。

“撥音「ん」”“促音「っ」”“長音「ー」”を取り去った状態で数える考え方は母音数と同様である。

母音単音同士を合わせた場合にも1子音と数えるかどうかは意見の分かれるところだが、母音単音と母音単音の組み合わせの達成難易度は子音一致と同等と考えられることから、暫定的に1子音とする。(この場合は仮想子音が適用される)

子音不一致 consonant mismatch

対となる一音、あるいは対となるフレーズにおいて、ローマ字表記における子音が一致しないこと。
フレーズ単位の場合、登場する子音保有音のうち、一音でも子音が一致しなければ子音不一致とみなす。

子音保有音 consonant letter

ローマ字表記した時に、母音と子音を持つ一音。
説明しやすくするための便宜上のグループ。

対となる概念には母音単音(「あ」「い」「う」「え」「お」)がある。
子音保有音と母音単音を合わせた集合が母音保有音となり、これを除くと、長音(「ー」)と撥音(「ん」)と促音(「っ」)がある。

子音ライム consonant rhyme

子音一致を満たす韻。

狭義には、“母音不一致かつ子音一致かつリズム不一致”の韻を指す。
しかし、そこまで厳密に考えない場合は“子音一致を満たす韻全般”を子音ライムと呼ぶ場合もある。
(その場合、子音ライムが指す範囲には母音子音ライム、子音リズムライム、同音ライムも含む)

多くの場合、“子音一致を満たす韻”は母音一致も満たす韻(すなわち母音子音ライムまたは同音ライム)として登場する。
教義の子音ライムは、意図的に母音不一致を狙わなければ発生しづらいことから、目にする頻度は低い。

子音リズムライム consonant rhythm rhyme

子音一致とリズム一致を満たす韻。
これに加えて母音一致の条件も満たす場合は同音ライムとなる。(三大ファクターの場合)

自由配置 flexible layout

韻の配置を自由に(不規則な位置で)行う方式。
配置時の縛りがなくなることで表現の幅は広がるが、反復による心地良さに欠ける場合がある。

ショートライム short rhyme

合わせた音数の短い韻。
何音以上を短いと考えるかは個人の価値観によって異なる。

韻が短いことによる利点として、一定の小節内で繰り返せる回数の増加、配置可能な場所が増える自由度の向上、などが挙げられる。

シンクロライム synchronized rhyme

ライムフレーズ同士が、音響だけでなく意味上の関連性も持つような韻。
具体的には“同じ意味の言葉”“逆の意味の言葉”“同じ分野の言葉”など。

シンクロライムは、繋ぎ部分に頼ることなく、ライムフレーズだけで自然な文章が約束された韻といえる。
わざと内容を崩すような繋ぎ方をしない限り、きれいに意味の通った文章ができあがる。
そのため、基本的にナチュラルライムの要件も満たすと考えてよい。

その構造から“素材型シンクロライム”と“継ぎ足し型シンクロライム”の二つに分類できる。

シンクロライムと対極にある韻は、内容の大きく乖離した“スプリットライム”である。

スプリットライム split rhyme

フレーズ同士が“音の接続”だけで選定されており、“意味の接続”(共鳴)が見られない韻。
たとえば固有名詞と固有名詞で踏んだ場合などに該当する。
“シンクロライム”とは対照的。

繋ぎ方を工夫しても自然な文章にリカバリしづらく、“破綻ライム”として低評価になりやすい。
しかし、編集力によってはナチュラルライムに昇華できることもある。
スプリットライムだから必ず低評価というわけではない。

なお、フレーズ同士が“意味の接続”だけでセレクトされており、“音(一致率)の接続”が見られない場合は“一致率の低いナチュラルライム”といえる。

素材 lead phrase

あるライムフレーズが、“区切り無しのひとかたまりとして認識できる言葉”になっているとき、“素材”または“素材フレーズ”という。

素材は、韻を考える際の出発点やお題の役割を果たす。
“ひとかたまりとして認識できる言葉”には、固有名詞や慣用句、知名度のある言い回しなどが該当する。
複合語や連文節であっても、セットで述べることに必然性があればワンフレーズの素材とみなす。

素材型シンクロライム lead phrase synchronized rhyme

対となるフレーズが、共に“素材”またはそれに準ずる言葉で構成されているシンクロライム。
発掘力に大きく依存する韻であり、希少価値が高い。

素材先行法 lead phrase method

ひとつのフレーズを出発点(素材)にして、対となる韻を考えるライミング方法。
素材の改変を伴うものは交互継ぎ足し法である。


た行

第一句 first phrase

韻を踏む一組のフレーズのうち、最初に登場するもの。
二番目に登場すれば“第二句”――のように数える。

通常、第二句が登場した段階ではじめて“そこが第一句であった”と気付く。
一見は韻のように見えても、対応する第二句が登場しない場合、そのフレーズは第一句ではない(韻が成立しない)といえる。
ただし、第二句が歌詞にも発音にも登場せず、読者の想像で補う“地雷ライム”のような特殊な用法もある。

(以前は“上の句”“下の句”という呼び方をしていたが、三回転以上の連打ライムに対応させるため“第一句”“第二句”に改めた)

継ぎ足し型シンクロライム extension synchronized rhyme

素材型とは異なり、ライムフレーズ部分がひとまとまりの言葉として通用しないシンクロライム。

繋ぎ bridge

韻を踏んでいない部分。
逆に韻を踏んだ部分はライムフレーズという。

繋ぎグランプリ bridge grand prix

お題として指定されたライムフレーズを使用し、繋ぎ部分だけを作詞する競技。
編集力の訓練になる。

同音ライム identical rhyme

一般に、一組のフレーズにおいて“母音”と“子音”がどちらも一致している韻。
ホロライムともいわれる。

ただし、これは“広義の同音ライム”である。
厳密な見方をすれば、“母音”と“子音”だけでなく“リズム”など他の要素もすべて合わせた――まったく同じ音の韻だけが同音ライムといえる。
“母音と子音は一致しているが、リズムの合っていないもの”は狭義の同音ライムには含まれず、より正確な名称を付けるなら“母音子音ライム”になるだろう。

読者 reader

便宜上、“韻を観賞する人”を読者と呼ぶ。
テキストの場合は読み手、ラップなど音源の場合は聴き手が読者に相当する。

同様に、“韻を考える人”は作者と呼ぶ。

トリプルアクセル triple axel

同音ライム(広義には母音子音ライム)の三連打に対する、賞賛を込めた別名。
発見難易度は非常に高い。

特に、第三句において意味の崩れが起こりやすいため、ある程度以上のロングライムにおけるトリプルアクセルを達成するには運の要素も大きい。

例は以下の通り。

現場離れちゃ劣りそうさ勘 ダンスフロアの囮捜査官
スタイルはおっとり? そう盛んなパーティーで今日も 音・理想 探す
勝哉(「自由スタイル」)

「劣りそうさ勘」「囮捜査官」「おっとり?そう盛ん」「お/(っ)/と/り/そ/う/さ/か/ん」の母音子音ライムである。
なお、上記は四連打のライムグループだが、第四句「音・理想 探す」が子音不一致なので、母音子音ライムとしての判定は第三句までとなる。
(第二句までは同音ライムでもある)


な行

馴染ませ coordinating

音は近いが意味に隔たりのある韻(スプリットライム)を組み立てる際に、繋ぎの言葉を工夫して文脈の不自然さを解消する作業。
馴染ませが成功すれば、そのような韻でもナチュラルライムにでき、高評価を狙える。

一例として下記のような手法がある。

ナチュラルライム natural rhyme

自然な文章を保った韻。
音の一致だけを求め、意味を犠牲にした“破綻ライム”と対照的。

認識率 recognition rate

作者により韻として意図された部分が、読者に正しく韻として受け取られる比率。


は行

破綻ライム collapsed rhyme

踏むために無理をして意味不明な言葉になっていたり、文法の誤りを含む韻。

発掘力 digging skill

韻を発見するスキル。
編集力と合わせてライミングの二大スキルである。

頻出語ライム frequent word rhyme

ライムグループの一部に使い古された言葉を含んだ韻。
その内訳は、“五秒ライム”または“五秒ライムの別解”である。

ファジーライム fuzzy rhyme

踏んでいることが読者に伝わりづらい韻(認識率の低い韻)。
逆に伝わりやすい韻はクリアライムと呼ぶ。

伝わりにくくなる要因としては、主に“一致率の低さ”や“登場位置の遠さ”が挙げられる。
その他に、ラップなどの音源媒体においては“寄せの消極性”、ネットライムなどの活字媒体においては“表記の仕方”などがある。

完全に認識ができなくなったとき、不発ライムと呼ぶ。

不意打ちライム sudden rhyme

登場のタイミングに意外性のある韻。
長い間隔を隔てたお待たせライム、素材後出し型の別解ライム、一般的な脚韻レイアウトから脱した韻などが該当する。

不発ライム unexploded rhyme

子音一致率が低すぎる表記依存ライム、間隔を空けすぎたお待たせライム、歌い回しが大きく異なる韻――など、認識がきわめて困難な韻。

部分ライム subset rhyme

三句以上の連打で韻を踏む際に、一部の句だけが短い音数でのライミングになっているもの。
部分一致ライム。

ブリッジライム bridge rhyme

スプリットライムの馴染ませ部分が、同時にライムフレーズであるような韻のこと。
韻を踏みながら意味の接続を狙う高度な技法。

ブリッジライムは複数のライムグループにまたがっている場合もある。

別解グランプリ alternative rhyme grand prix

一つの素材フレーズをお題として、すぐれた別解ライムを探す競技。

別解ライム alternative rhyme

既出の韻に対して新たなフレーズを追加して踏む韻。

頻出語ライムのうち、“五秒ライムの片側を残し、新フレーズと組み合わせた韻”であったり、ライムジャックによる別解などがある。

編集力 arrangement skill

韻を配置するスキル。
発掘力と合わせてライミングの二大スキルである。

母音合わせ vowel matching

対となるフレーズにおいて、ローマ字表記における母音を一致させる行為。

母音一致 vowel match

対となる一音、あるいは対となるフレーズにおいて、ローマ字表記における母音が一致すること。
厳密にいいかえれば、“母音保有音が、つねに同一母音かつ同一順序で登場すること”と定義できる。

一音単位の例として、「か」「さ」であれば「KA」「SA」で表記されるため、母音「A」が一致したとみなす。
フレーズ単位の例として、「カラス」「砂漠」であれば「KA/RA/SU」「SA/BA/KU」で表記されるため、母音「A/A/U」が一致したとみなす。

母音子音ライム vowel consonant rhyme

母音一致と子音一致を満たす韻。
このうちリズム一致の条件も満たすものは特に同音ライムと呼ぶ。(三大ファクターの場合)

母音数 vowel count

母音の一致した音数。
3箇所で母音が一致していれば、3母音と数える。

“撥音「ん」”“促音「っ」”“長音「ー」”を取り去った状態でカウントする。

母音単音 non-consonant letter

ローマ字表記した時に母音を持ち、子音を持たない一音。
「あ」「い」「う」「え」「お」「ー」のこと。
説明しやすくするための便宜上のグループ。

なお母音単音同士のペアでは子音不一致が発生しないことから、“子音合わせの要件を満たした”と考えられる。
(これは“仮想子音”という考え方を用いるとイメージしやすい)

母音不一致 vowel mismatch

対となる一音、あるいは対となるフレーズにおいて、ローマ字表記における母音が一致しないこと。
フレーズ単位の場合、登場する母音保有音のうち、一音でも母音が一致しなければ母音不一致とみなす。

母音保有音 vowel letter

ローマ字表記した時に母音を持つ一音。
具体的には“長音「ー」”“撥音「ん」”“促音「っ」”以外のこと。
(長音「ー」は発音時にいずれかの母音として発音されるため、母音保有音とみなすという考え方も可能だが、ここでは母音を持たないと解釈する)

内訳を大きく二つに分ければ、母音単音(「あ」「い」「う」「え」「お」)と子音保有音である。

母音ライム vowel rhyme

母音一致を満たす韻。

狭義には、“母音一致かつ子音不一致かつリズム不一致”の韻を指す。
しかし、そこまで厳密に考えない場合は“母音一致を満たす韻全般”を母音ライムと呼ぶ場合もある。
(その場合、母音ライムが指す範囲には母音子音ライム、母音リズムライム、同音ライムも含む)

母音リズムライム vowel rhythm rhyme

母音一致とリズム一致を満たす韻。
これに加えて子音一致の条件も満たす場合は同音ライムとなる。(三大ファクターの場合)


ま行


や行

寄せ approaching

音源において、韻を踏んでいる箇所同士で似せた歌い回しをすることにより、踏んでいると気付きやすくすること。


ら行

ライムグループ rhyme group

一組の韻。
最小構成のライムグループは2フレーズで構成される(ワンペア)。
3フレーズ以上で構成されるグループは連打ライムと呼ぶ。

ライムジャック rhyme jack

他人の踏んだ韻に対し、追加で韻を踏むこと。
和歌でいう本歌取りに近い。

音源作品では侵略ミックスと併用されることも多い。

ライムフレーズ rhyme phrase

韻を踏んでいる部分だけをピンポイントで指す言葉。
単にフレーズと呼ぶこともある。

個々のライムフレーズは登場順に“第一句”“第二句”のように呼ぶ。
ライムフレーズを数えるときは“一句、二句”、または“1フレーズ、2フレーズ”のように数える。

ライムフレーズとは逆に韻を踏んでいない部分は“繋ぎ”という。

リズム合わせ rhythm matching

対となるフレーズにおいて、音数および“撥音「ん」”“促音「っ」”“長音「ー」”を一致させる行為。

リズム一致 rhythm match

対となるフレーズにおいて、音数および“撥音「ん」”“促音「っ」”“長音「ー」”が一致すること。
いいかえれば、“音数が一致し、撥音/促音/長音が同位置で登場すること”と定義できる。

なお、表記上は「ー」でなく「あ」「い」「う」「え」「お」と表記されている場合であっても、発音時に長音として発音される母音単音は長音とみなす。

例として、「バッシング」「実験機」であれば、「ばっしんぐ」「じっけんき」と発音されるため、リズム「XっXんX」が一致したとみなす。
(これは母音不一致かつ子音不一致であり、狭義のリズムライムである)

リズム不一致 rhythm mismatch

対となるフレーズにおいて、音数または“撥音「ん」”“促音「っ」”“長音「ー」”が一致しないこと。

リズムライム rhythm rhyme

リズム一致を満たす韻。

狭義には、“母音不一致かつ子音不一致かつリズム一致”の韻を指す。
しかし、そこまで厳密に考えない場合は“リズム一致を満たす韻全般”をリズムライムと呼ぶ場合もある。
(その場合、リズムライムが指す範囲には母音リズムライム、子音リズムライム、同音ライムも含む)

両面素材ライム double lead rhyme

ふたつのライムフレーズのどちらも、素材で通用するような言葉選びになっている韻。
素材を改変せずに韻を導き出しているので、分類上は素材先行法による韻といえる。

三つのフレーズで全て素材を用いた場合は、三面素材ライムといったところか。

連打数 continuation count

あるライムグループにおいて、ライムフレーズが登場した回数。
連打回数。
3フレーズ構成なら“3連打”のように数える。

連打数の代わりに回転数という表現で“3回転”のように数えることもある。

連打ライム continuous rhyme

3フレーズ以上で構成される継続的な韻。
その行為自体は“連打”と呼ぶ。

連打ライムの小分類として、延々連打し続ける“ワンループ”、一致音数が移り変わる“可変長連打ライム”などがある。
また、連打途中で大きな空白期間を挟む手法は“追い討ちライム”と呼ぶ。

ロングライム long rhyme

合わせた音数の長い韻。
何音以上を長いと見なすかは個人の価値観によって異なる。
(一例として、筆者は七音以上をロングライムと考えている)

なお、韻であると認知可能な長さの上限は、二小節(二小節と二小節のペア)あたりが現実的と考えている。
これ以上の極端に長いものは、反復位置が離れたことにより認識されづらくなる。


わ行

ワンペア one pair

2フレーズで構成される韻。
ライムグループとしては最小構成。

ワンループ one loop

一バースや一曲など、まとまった単位で行われる大規模な連打ライム。


履歴

日付 内容
2018.8.10 “音数”“ショートライム”“素材”“第一句”“繋ぎ”“同音ライム”“馴染ませ”“破綻ライム”“発掘力”“部分ライム”“編集力”“寄せ”“ライムフレーズ”“ロングライム”を追加
2018.8.17 “一致率”“回転数”“可変長連打ライム”“90%の法則”“作者”“読者”“トリプルアクセル”“母音子音ライム”“ライムグループ”“連打数”“連打ライム”“ワンペア”“ワンループ”を追加
2018.8.23 “韻面積”“シンクロライム”“スプリットライム”“素材型シンクロライム”“継ぎ足し型シンクロライム”“ナチュラルライム”“ブリッジライム”を追加
2018.9.7 “追い討ちライム”“お待たせライム”“認識率”“不発ライム”を追加
2018.9.13 “口ずさみサーチ”“交互継ぎ足し法”“サーチ”“素材先行法”を追加
2018.9.20 “共鳴”“ゴールデンドリップ”“ライムジャック”を追加
2018.9.26 “五秒ライム”“両面素材ライム”を追加
2018.10.10 “繋ぎグランプリ”“頻出語ライム”“不意打ちライム”“別解グランプリ”“別解ライム”を追加
2018.11.14 “子音数”“母音数”を追加
2018.11.21 “子音保有音”“母音単音”を追加
2019.1.9 “クリアライム”“固定配置”“子音合わせ”“子音一致”“子音不一致”“子音ライム”“子音リズムライム”“自由配置”“ファジーライム”“母音合わせ”“母音一致”“母音不一致”“母音保有音”“母音ライム”“母音リズムライム”“リズム合わせ”“リズム一致”“リズム不一致”“リズムライム”を追加